人工知能についての所感

はじめに、僕は人工知能についての技術、知識も一般人と同じレベルです。

ただニュースなどで目にする機会が多くなり、なんだか凄そうだなーと気になったので書いています。

ーー

今年3月にGoogleのコンピュータ囲碁プログラミングAlphaGoが韓国トップ棋士と対局し4勝1敗で勝利しました。

すでにコンピュータが優位に立っているチェスと将棋と違い、囲碁は前者とは異なるゲーム性(チェス・将棋は役割の異なる駒が存在しますが、囲碁には1種類の駒(石)しか存在しない)、盤面が広い等の理由から、コンピュータが人類プロレベルに達するにはまだまだ時間がかかると考えられていました。

ところがAlphaGoは下馬評を覆し世界最強の囲碁棋士の1人である李世ドルに勝利しました。

対局はネット公開されており、Googleが積極的に情報発信していたことから日本のメディアも連日ニュースで取り上げていました。

今回の対局から「人工知能」というワードがかなり一般認識され興味・関心を持つ人が多くなった印象です。

いまは第3次人工知能ブームだそうです。

人工知能が様々な人類社会への貢献・メリットをもたらす(であろう)と同時に人工知能が人類を支配するのではと警鐘を鳴らす人もいます。

仕事がコンピュータに取って代わられるとかコンピュータがより優れたコンピュータを生み出すとか悪い人間が悪用するとか。

別に人工知能じゃなくても新しい技術の登場や技術進歩よって今までにも起きてきた事だとは思いますが、今回は相手がコンピュータでしかも知能を持っている?!ということから話が大きくなっている気がしないでもありません。

まぁ本当に映画ターミネータのように人類vs機械みたいなことになってしまうのかもしれません。

こういった話題が出るのは人工知能の技術がある程度のレベル(一般人も興味・関心を抱く)に達してきた証だと思います。

それまでの人工知能は写真の中から特定のモノが写っているのを選んだり、文字を認識したり、翻訳したりと、人間が出来る事をコンピュータでも出来るようになったという程度(凄いことですが僕ら一般人からすると、生活が目に見えて良くなるわけではないのでインパクトが小さかった)だったのが、囲碁というゲームではありますが追い着くまでに時間がかかると言われていた分野であり複雑な思考力が必要、しかもトッププロに勝利したこと、後述するディープラーニングによって達成された等から、僕らも「人工知能ってなんだか凄そうだ」となったのだと思います。

人類はその他動物と比較して知性・思考・知能に優れていますが、その領域で特定分野ですがAlphaGoは人類を超えました。

その事実に、不安を抱く人もいれば積極的に利用していく人もいます。

どちらの反応もこの先どうなるか分からない未知の世界ですので、当然だと思います。

ーー

少し前に触れましたが、AlphaGoはディープラーニング(深層学習)と呼ばれる機械学習の一つが採用されています。

かなりざっくりですが、これまでの学習方法が「人間が教えたことを忠実に覚え実行する」のに対して、ディープラーニングでは「コンピュータ自らが学習し概念やルールを見つけ出す」という違いがあるようです。

人工知能に関わらずこれまでのコンピュータは人間がアルゴリズム(概念やルール)をプログラム等で教えてきました。

つまり、教えることが出来ないこと(答えが分からない、どうやってコンピュータに教えていいか分からない)はコンピュータは出来ませんでした。

ところが、ディープラーニングは自分で学習します。

子供が言葉をいつのまにか覚えていくのと似ている気がします。

この技術によって、人間は出来るけどコンピュータが出来なかったこと(車の自動運転が有名ですね)やそもそも人間でさえ分かっていないことをコンピュータが出来るようになるかもしれません。

ーー

人工知能が進化し続ければ、人類にとって多くのことで役立ちそうです。

二進としては、人工知能を利用して成長できれば一番良いのですが、逆に仕事が奪われると困りますね。

ロゴやWebサイト等の制作業務は人工知能に任せて、使いこなす側に回らないと将来どうなるか分かりません。

人工知能が出来ないニッチな分野(あるのかさえ分かりませんが)とか人対人で仕事を進めたいクライアントを狙う等も最悪考えられますね。

なんにせよ近い将来無視できない存在になるのは確実です。

臨機応変に対応していきたいと思います。

 

<<以下を参考にさせていただきました。>>

人工知能の未来 -‐ ディープラーニングの先にあるもの

www.gdep.jp/seminar/20150526/DLF2015-01-MATSUO.pdf