どっちでも良くないデザイン

どうも!二進でデザインを担当している澤井です。(3回目)

このブログを始めるまで、ブログってやったことなかったのですが、

毎週更新するのって、想像以上に大変だと感じています。

インターネットが当たり前の世の中になって、

色々な人が、色々なツールを使って、主張しまっくっているのですが、

どうもその活力というか、行動力というか、

湧き上がる「これ書きたい、伝えたい!」が、僕にはないらしく。

あー今週何書こうかなぁなんて、更新日に画面に向かいながら、

なんか面白いネタはないものか、、、と

さっき隣の席に座った若い2人の女性(母と娘?)の

会話に聞き耳を立てつつ

こうやってファミレスで意味のない文章で字数を稼いでいるわけです。

母(推定52歳)「ねぇ、これどっちがいいかしら?」

娘(推定19歳)「え、なになに?」

母「○○(名前)は、どっちが食べたい?」

娘「どっちでも良いよ!好きな方で」

ふむ。オーケーこれにしよう。

で、今回のテーマ「どっちでも良い」と「デザイン」

ーーーーーーーー

先日、ある会社さんから

会社ロゴのデザインリニューアルの依頼があり、

ちょうど今週その案をいろいろと思案し制作していました

で、膨大な案から結果的に5案を最終候補として絞りこみ、

明日、クライアントの会社さんに提案に行くことになりました。

この5案それぞれには、もちろん意味が込められていて、

「この案はこういう意図をくんでいて、だからここはこんなデザイン」

と、案によってデザインのテイストや方向性は違いますが、

すべて自信を持って説明できるものになったと思います。

これは、前回のブログで書いた「論理と直感をつなぐ」為であり、

「どっちでも良い」でロゴを選ばせない為でもあります。

加えて「思考することの大切さ」を、

お客様ときちんと共有したいという思いもあります。

ーーーーーーーー

社内外を問わず、デザインの仕事を進めていくうえで

「思考をぶつけあう」ことは、とても疲れるけれど、

何より重要なことだと思います。

デザインの最終アウトプットは見た目になりますが、

そこにいたるまでは、様々な思考のルートを辿ります。

例えば、今回のように会社のロゴを考える場合でも、

「ロゴデザインはどんなテイストがいいか」に始まり、

「ロゴに込める意味は、ほんとうにこれでいいのか」と

会社の本質である、理念や独自性、強みなどまで言及しだし、

さらには「そもそも、この会社の形態は、もっとこうした方が、、、」

と、ロゴ以外の分野(例えば、必要な営業ツールや訴求方法等)まで

ロゴを起点に会社の未来や営業方針まで思考を広げて、

納品後にどうやってロゴを活用してもらうかまで考えて

制作を進めてすることが往々にしてあります。

ーーーーーーーー

お客様によっては

「そんなややこしいことはいいから、かっこいいロゴ作ってくれ~」

という気持ちが大きく、面倒に感じることもあるでしょう。

でも、せっかく思考したことを共有せずに、

「どのロゴがいいですかね」

「こっちか、あっちなら、どっちでもいいな~」

だけの、表面だけのうすっぺらな提案にとどまってしまうのは、

お互いにとって、とてももったい、不利益なことだと思います。

デザインを通して思考をぶつけ、議論することは

デザインだけでなく、会社の理念や経営にまで

つっこんで考えるきっかけになる。

結果として、お客様の為になるはず。

そんなことを、本気で考えながら、

二進は〝ちょっと暑苦しく〟デザインに取り組んでいます。