ランチェスター戦略とデザイン その4

でどうも!二進でデザインを担当している澤井です。(9回目)

大阪ではセミの声が聞こえなくなってきましたね~。

まだまだ昼間は熱いですが、朝晩は少し秋めいてきた気がします。

僕も週に1回めちゃくちゃ早起きする日があるのですが、

日の出もちょっと遅くなってきたように感じます。

いよいよ秋って感じ。さんま食べたい。

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では、恒例の前回までのおさらいです。

ランチェスター戦略をビジネスに置き換えると、

①地域(どこの)②顧客(誰に)③商品(何を)④どうやって(流通)売るか

という競合局面において、シェア1位を目指すのが基本戦略である。

んで、シェアって何ぞ?については、

「クープマンの目標値」という市場シェア理論を参考にする。

独占的市場シェア:73.9% ………「独占的寡占型」首位が絶対安全かつ優位独占の状態。

安定的トップシェア:41.7% ………独占ほどではないが、業界強者で安定。

市場影響シェア:26.1% ………激戦の競争状況から一歩抜け出した状態。

並列的競争シェア:19.3% ………複数企業で拮抗している混戦状態。

市場認知シェア:10.9% ………生活者において純粋想起がなされるレベル。

市場存在シェア:6.8% ………生活者において、助成想起が可能なレベル。

という所まででしたね。で、このシェアを

①地域(どこの)②顧客(誰に)③商品(何を)④どうやって(流通)

ごとに、ざっくりでもいいので整理し、現状を把握し、

具体的な目標値=「どの局面で73,9%を目指すか」を設定したうえで、

具体的なマーケティング&デザイン戦略に落とし込んでいくワケです。

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「鶏口となるも牛後となるなかれ」

でかい牛のシリになるくらいなら、小さな鶏のクチバシになろうぜ!

って、2500年以上前の中国の「戦国策」にある言葉。

でかい市場でビリになるよりも、小さくてもいいから1位になろうぜ!

戦いにおける昔から変わらない価値観なんだな、と思います。

この考えは、ランチェスター戦略の1つ目の結論と共通します。

先程のシェアの話と重複しますが、

つまり小さな会社(弱者)であっても、

①地域(どこの)②顧客(誰に)③商品(何を)④どうやって(流通)

どこでもいいので、圧倒的に強い「No.1を目指すこと」が

小さな会社が市場で負けない、ビジネス成功のポイントなんです。

日本一とか、世界一とか、県でNO.1でなくてもOKです。

大きなエリアや市場を相手にしてると、何年かかっても目標達成できません。

住んでいる街の、特定の客層や年代でもいいので、

小さな年商でいいのでNO.1を目指すんです。

とても難しいのですが、これを、意図的に決める。

意図的に、何で勝負するかを決め、どこでNO.1になるのかを決める。

これが「目標」になる。

「目標」が決まると、必要な情報が不思議と集まってくる。

そして、「どんな広告(デザイン)を打つべきか」がはっきりしてくる。

これだけで、ぐんと意味のある広告になるハズです。

そう、ただ漠然と「なんかイケてそう、ウチらしいデザイン」から

一歩進んだ「売れるデザイン」に近づくのです。

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さてさて、今日もここでいったんお仕舞いです。

次回からは、一歩踏み込んだ具体的な内容になっていきますよ~。

・小さな会社がNO.1を作っていく5つの具体的方法

・その為に必要なデザイン(ツール)の考え方

おったのしみに!