【デザイン】差別化戦略を無視してみない?

どうも!二進でデザインを担当している澤井です。(24回目)

今週は月曜から、なかなかにしんどい1週間でした。

なんせ咳がとまらず、痰がからんで苦しいんです。(きたない)

実は先週、僕の娘がマイコプラズマ肺炎にかかってたんですね。

で、見事にうつった模様です、、引き強え~!

ですが今日は澤井が担当の金曜日。ということは明日は土曜。

なんとか週末には完治したいところです。

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さて。では今週もデザイン雑談です。

え、ドローンdeプロモーションはどうしたかって?

正直ちょと飽きて来たんです。また気分が乗ったら書きます。

で、今日は最近少し考えることがあった「差別化戦略」について、

つらつらと考えながら書き進めていきたいと思います。

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みんな大好き「差別化戦略」

新商品を発売するときや、新サービスを立ち上げるときに、

よーく耳にしますよね。競合他社にまけないように、差別化しなきゃ

A社は△△な機能を充実させている。じゃあウチはデザインで勝負しよう!

「いくぜっ、差別化戦略っっ!」

あの定食屋はランチ700円で5メニューも展開してやがる。。

じゃあウチは、名物に特化した1メニューで1000円で勝負だ!

「くらえっ、差別化戦略ぅうう!」

まるで魔法の呪文のように、いやむしろ何かの呪いのように、

「やれ差別化だ、これ差別化だ!」と使われます。

そりゃもう、お腹いっぱいって感じですな。

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「差別化戦略」

これはご存知、マイケル・ポーターが提唱した競争戦略のひとつで、

特定商品(製品やサービス)における市場を同質とみなし、

競合他社の商品と比較して機能やサービス面で差異を設けることで、

競争上の優位性を得ようとすることである。

差別化戦略は、同種カテゴリーにある他社ないし自社の製品やサービス群において、

基本機能は同じであっても、斬新なデザインやブランドイメージ、あるいは広告などによって、

その製品・サービスなど、価値活動の一部が優れているということを強調することで、

他の競争業者と差別化を図ることで競争優位性を発揮しようとする戦略である。

と、wikipediaさんが説明してくれています。

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ふむ。で、この続きが重要なのですが、、、

同種カテゴリーにある商品となる製品やサービスが市場を共有している

(「同じパイを分配している状態」)という前提に立つ経営戦略で、

これにより新しい製品やサービスによりシェア=売上を拡大しようというのが狙いである。

とあります。なるほど。

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で、この差別化戦略なのですが、

僕がデザインを依頼されるときに、クライアントさんからも良く出てくる言葉です。

「あのライバル店と差別化するために、ええ感じのデザインにして…」とか。

そんな中で、最近僕がデザインを受けるときの私的テーマにしているのが、

「差別化戦略を初期思考から放棄する」

ことです。

なぜこんなことを考えることになったかと言うと、

「差別化戦略」という言葉だけが、なんだか曲がった形で先走ってしまっている

というケースが多いように感じたからなんです。よく考えると

「強みを生かすとか言ってたら、その時点でダメじゃね?」

と思うんです。どーいうことか?

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先程のwikipediaさんにもあったように、そもそも差別化戦略自体が

同種カテゴリーにある商品となる製品やサービスが市場を共有している

(「同じパイを分配している状態」)という前提に立つ経営戦略

な訳で。そんな状態でないのに、

「秘技っ、差別化戦略ぅぅええい!」と唱えても無意味なんじゃね?と思います。

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ちょっと整理して考えてみましょう。

・差別化は「対競合」の視点であって「対顧客」の視点ではない

・自社の強みとは何か…から事業や販売計画を考えても空振りする

・自己紹介の私の強みは…は超ど~でもよくて、知りたいのは役に立つか

どうでしょう。そんな感じしませんか。

僕はランチェスター戦略とデザイン等のブログでも書いていたように、

デザインの本質的な役割は

・誰に(できるだけ絞りこんだターゲット)

・何を(強みではなく顧客利益)

・どのように(市場環境ではなく方法)

をきちんと整理して伝えるツールであると考えています。

だからこそ重要なのは、競合他社を前提で考えるのではなく、

「商環境内のニーズに対して何を提供できるか」

「言葉(コピー)とビジュアルで、どう理解させるか」だと思っています。

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っと、思いのほか熱く語っている感じだ!

二進と一緒に、そんあアツアツなデザイン考えてみませんか?

てな感じで今日はおしまい~